2013年11月26日火曜日

結婚10周年

11月23日で、僕ら夫婦は結婚10周年だった。


その記念に。



リングをオーダー。
昨年、SYMBIOSISでの展示会でお世話になったAI KOMORI に依頼して。

自分たちのために製作してもらうということ。
札幌に何度か通って、打ち合わせをして。デザインを起こしてもらって、サイズ合わせをして。そんな過程もとても楽しくて。

出来合いのものをただ手に入れる以上の素敵な思い出に。
製作して頂いた小森さんもとても素敵で。
全ての人にお勧めしたい。



そして、一日早いけれど22日には記念ディナーを。

今年、沢山の家具を納入させて頂いた中富良野のオーベルジュ erba stella で。



渾身の設計のDal Cuore で食事を。

ディナーが、もう本当に感動的なほどにおいしくて。
旬の野菜を使用した「やさいイタリアン」というコース。

テーブルがわずか3卓で、普段は宿泊メインなのでディナーのみは冬期だけだけど。
だから宿泊も3組限定。非常に濃度の濃いサービスを提供したいというオーナーの気持ちだと思う。
だからとてもおいしくて、幸せな気分に。食事でこんなに幸せな気分になれるなんて。






そう、あっという間に結婚して10年が。
23歳で結婚して。
28で双子がまれて、29の誕生日に退職願を書いて。
30になる歳の春に開業して。

妻には経理をお願いしている。
その為に彼女は簿記を勉強して、資格も取って。
じゃあその資格を活かしてみようと言い出して会計事務所に勤めて。

毎朝お弁当を作ってくれて。僕とスタッフの日下くんの二人分を。


だから僕は仕事を頑張れるんだ。

2013年11月21日木曜日

仕事たくさん

くたびれたぜ。

同業から頂いた仕事、年末に向けてどこも忙しくて、応援の依頼で。
有難い事、でも納期も厳しいので。

自分の仕事じゃまだまだ考えられない程の数だから。
作ることは、作るだけなら少なくとも誰かが作れるものなら何でも作れると思うけど。

よくこれだけ売れるものだと感心する。
潔いくらいシンプルでカッコ良いけれど、なかなか一般家庭で使うには提案が通らないもの。


ただただ感心してしまう。















そういえば、出てきた写真。
テーブル THREEの脚。簡単そうに見えるだろうか、とても難しい。

2013年11月11日月曜日

もう大変

例の椅子です。





圧締の道具も数に限りが。
だから一度には出来ずに、2時間おきくらいに。

10脚分だから、20本分。
コの字型を二枚積層しなくてはいけないから、コの字は40枚。

急いだって、早くできるはずがない。




試しに削ったもの。この部材のために。







R定規って、ものすごく高価だから。
図面も自分で作成しなくてはいけないのだが、測定のためにも何本も定規を作って。



椅子一脚分のための型。これだけ必要な椅子はそんなにない。
時間がかかるわけだ。

念のため。
型は全部、手描きで書いてバンドソーで切って、手研磨で形を整える。
単純RだけはCADでプリントアウトして、それを貼るけれど。

膨大な手間がここに、そして椅子作りの真髄もここに。





型をもとに作った治具の数々。
悩み抜いて、工夫を凝らした治具も。
出来上がった椅子には全く見えてこない副資材の数々。

まさか数時間でできるはずがない。

これが椅子作りなのだ。
本当に利益を出すのは難しい。

ちなみに、普通の箱モノならばほとんど治具を製作する必要はない。



じゃあなんで椅子を作るのか。

それは、ただ椅子が好きだから。

椅子を作らない家具屋になりたくないし、作らないは作れないとほとんど同じ。
相談されたら逃げたくない。

そう、やっぱり、やせ我慢なところはあるけどね。





2013年11月5日火曜日

やりたいことだらけ

あの椅子、ようやくここまで。





図面を起こすところから始めて。

本当に苦しかった。
もう逃げ出したいくらい、難しくて、進まなくて。思っていた予定を遥かに越えてしまって、お客さんには迷惑を掛け続けている。
電話が鳴るのが怖くて、納期遅延が申し訳なくて。

それもようやくここまで来れた。

次は張り屋さんの番だ。
張り屋さんも苦労することは間違いないが。

僕がやってみたいばかりに、NCマンにも張り屋さんにも大変な負担をお願いしたが。


ここまで来たら。
余計に時間がかかってしまうけど、この一脚をちゃんと仕上げて。
木部製作も、やはり一度作ってみることが大事だ。
それは張り屋さんも同じ。

この試作の製作代がどうなるとかは考えないようにして、もう良いものを作る以外に道は無い。


さあ、この後追いかけて10脚製作、追加をもらえるだろうか。
いずれにしても、もはや利益どころの製作日数ではない。









新たなプロジェクトにも関わるかもしれない。
どうなるかわからないけれど、楽しみになってきてはいる。




その他にも、年末に近づいて業界はずいぶん混みだしたようだ。
有難い事に、製作協力の依頼があちこちから。

基本的にGCWは、ユーザーへの直販をメインにしているが、業者からの依頼も受けている。
外部のプロの考えた図面をもとに製作することは、重要な経験になる。
自分達のスキルアップのためにも必要な事だと考えている。

そもそも同業の先輩企業から依頼を受けること自体光栄なことだ。
旭川を代表するような会社だったり、日本有数のブランドからだったり。


もう、全部やりたい。
仕事が楽し過ぎて、体力が続けばずっと仕事をしていたい。