2013年7月13日土曜日

北海道の木の椅子 100人100脚展





札幌芸術の森で北海道の木の椅子 100人100脚展  が開催中。

GAUZY CALM WORKSも新作チェア Dal Cuore を出品。

木工関係者だけでなく、一般の方もとても楽しめる展示会だと思う。




皆さまぜひお立ち寄りください。

2013年7月12日金曜日

ソフソファ ホワイト 本革

張りぐるみのソファ 「ソフソファ」のホワイト本革、チェリー脚を。







このデザイン自体は数年前。
友人がおじいちゃんがソファを欲しがっているから、この機会にソファを設計してくれと依頼してくれたのだ。
だから、「ソフ」ソファ。


さて、革のホワイトと脚のチェリーはクライアントの選択。
素晴らしい相性の良さ。
直線的でシャープなソファなのに、柔らかく上品な印象になった。


数日後、東京のクライアントの新しいご自宅に届くはず。
きっと喜んで頂けるだろうと楽しみだ。

2013年7月10日水曜日

護身


就職以来ずっとマスクなんてしていなかったけど。
一昨年くらいから喘息を発症して。

体に埃が蓄積したのかな。

それまではメガネをしていたけど、マスクしたら曇るので今ではメガネを諦めて。

だから工場に誰か来てもなかなか誰だか判別できません。
時には僕に用事の人じゃないと判断してしまうことも。

気を悪くしないでください。



そして最近はイヤーマフを。
そういえば、ベテランは皆耳が悪いなと。という事は、木工の機械音は耳に悪影響。

なので電話の音も一層聞こえなくなりました。
ご了承ください。

一度で諦めずに何度かお電話をお願いします。


ちなみにこのイヤーマフ、道具屋さんに相談したらあまり乗り気じゃなくて。
しょうがないからアマゾンで発注したら、届いたその日に道具屋さんも置いていって。

だから一個はクサカくんに支給。



木工を志す皆さまも体を大事にしてください。










2013年7月9日火曜日

木工キャンプも終わって

先週からの木工キャンプが終わって。

木工キャンプ

全国からものづくりに関わる多くの人が集まり、交流する場。
10年間継続して開催しされる。



「ものづくりに関わる人集まり、木工の現場を見学し、自然とふれあい、
夜は、酒を飲みながら本音で、現実と夢を語り合うことから、
思いもしないつながりと、面白いことが生まれそうな予感がしています」



木工キャンプのサイト内にあるコンセプトの一文。


この実行委員をしていて。
いちおう初回からずっと実行委員に名を連ねていて。

キャンプは10年やるというのだから、僕も10年関わろうと覚悟していて。

自分のプロジェクトを抱えているから、当然そちらが優先で出来る限りの運営補助程度しかできないけれど。

だけど、少なくとも自分は途中で離れたりせず、出来る限りであっても熱心に関わることで推進しているコアメンバーを励ましたい思いもある。


僕は今のところデザインを外部依存していないし、卸し販売も熱心ではないから直接的な成果とかは求めていない。
だけど、参加してくれる方々は個性的で魅力的な人ばかり、刺激を受けることができる。




そしていつも通りの日々に。




 

 
 

 

日下くんはキャンプにフル参加。
スタッフを工場に押し込めて使役し続ける気は無いから。
どんどん外に出て見聞を広めて欲しい。
 
スタッフが多くを知り、交流を広げることを恐れない。
 
そんな彼もハードな日程と深夜までの交流会の疲れから復帰して。
 
 
 
キャンプというから遊んでいるみたいだけど。
もちろんとても楽しいけれど、人見知りな僕にとっては一気に沢山の、初めて会う人達との数日間に及ぶ交流は大変な疲労で。
 
 
 
 
さあ、今月大忙し、気持ちを切り替えて頑張ろう。
 
 
 


2013年7月3日水曜日

楽しみながら作っていたい


「どうなりたいの??」



よく言われる言葉。

卸しもせず、店舗も持たず、ネット販売も乗り気じゃなく。
かと言って、既存の家具製造ビジネスに乗って生産に専念して販売を外部委託、もしくはOEM生産する気にもならず。


「借金して一気に事業拡大すべし」
「突っ走れるのは若いうちだ」

「そのまま工房作家として一人二人で老いていくのか」



確かに、その通りだ。



しかし、なんの為に事業拡大する?
なぜ利益が必要?

沢山投資して沢山人を雇って、死に物狂いでビジネスをして、そして得た利益で何をする?


沢山儲けて、そしたらゆっくり家具作りできるでしょって、まさに本末転倒。



僕の夢、目標は死ぬまでものづくり、家具作り、木工を楽しむ事。ものづくりをしてシアワセになる事。

それが第一なんだ。
楽しめなければやらない、苦しさの方が多くなったら辞める。

そしてそれを、多くの仲間と共有したい。
ものづくりは一人より大勢の方が楽しいから。

だから僕は、共に働くスタッフが楽しくシアワセになれるようにしなくてはいけない。
もちろん、好きな事を楽しく仕事にすることは楽なことではないし、甘やかすことではないけれど。


ではどんな家具を作ったらシアワセになれるか。

一所懸命作って、使ってくれる人が本当に喜んでくれた時だ。
適当に作って、それが売れてお金をもらったって僕はシアワセになれない。

「使う人のため」が至上ではなく、使う人が喜んでくれてシアワセを感じる「自分のため」が最も大事なんだ。



だから僕の意識は、商品を売ろうと外に向かうよりも、楽しめる現場を守るよう内側に向かっている。
ものをつくる自分達の、感情的な部分を大事にしたいんだ。

今後もっともデザインしなくてはいけない事は、スタッフの働き方、組織の運営の仕方だ。


だから慎重に、見極めながら。
だけど拡大志向で、仲間を増やして多くのものづくりに関わりたい。


若い人間に、スピードを持って急成長を望む先輩方の期待は有難いばかり。
だから時には慎重すぎるように見える僕にいら立つ事もあるかもしれないけれど。









2013年7月2日火曜日

立て掛けシェルフ チェリー無垢材

オーベルジュ erba stella の為に設計、製作した立て掛けシェルフ。
 
設置場所の壁と床との間に大きさのある突起物がまわり、その仕上がり寸法もわからないまま製作に入らなければいけないという事情があり。
 
それならば、いっその事後ろ足を無くして壁に立てかけてしまおうという事になって。
 
 
 
 









シェルフは設置すると部屋に圧迫感を出しやすい。
背板を抜くことはそれを大きく軽減する効果があるが、側もラダー状にし、後ろ足も無くしたことで得られる軽快感は大きい。

当初、後ろ足を無くす事は苦肉の策であり、上手くいくはずと思いながらも不安は大きかった。
再製作する時間はオープン間近のオーベルジュにも僕にも無く、まさに一発勝負だった。


実際には思いのほかシェルフは安定し、絶えず後ろに荷重することから、むしろ普通のシェルフ以上に壁をホールドし、安定するようだ。


いつものように細かな納まりに気持ちを込めて。
若干の予算オーバーだが、全て無垢材で製作。
吸放湿による寸法変化も考慮して。

2013年7月1日月曜日

erba stella

最初にお話を頂いてから、まる一年が経った。
中富良野に新たにオープンするオーベルジュ erba stella 。

沢山の家具を新規に設計、製作させて頂いた。
この一年は沢山の設計案件に頭を悩ませ続けたが、そのお陰で確かな成長を実感できる。

渾身の新作チェア、Dal Cuoreもこのオーベルジュの為にデザインした。
そしてこの名前はオーナーに名付けて頂いた。


イタリア語で「心から」の意。
「心からのおもてなしのために、心をこめて作った椅子」


名付けをお願いし、回答を頂いた瞬間に胸に光が差すような感動があった事を覚えている。

僕はいつだって、お客さんに恵まれている。本当に感謝だ。
だからか、納品の時はいつだって晴れて雨が降らないんだ。



工事が遅れに遅れたこともあり、家具の納品も3回に分けて行った。
そして先日がその最後の納品だった。

いよいよ、もうじきにオープンする。






工事が大幅に遅れ、設計事務所との折衝にも苦労されていたオーナーご夫妻。

しかし、本当に素敵な建物が。


僕も、小規模な投資で独立したが、当初は分からない事初めての事ばかりで、不安で不安でしょうがなかった。
その時の事を思い出してみても、このオーナーの苦労、気苦労は計り知れない。


だから、最後の納品で綺麗に整ったファサードを見た瞬間、僕は、なんだか本当に感動してしまった。



まだ少し早いかもしれないけど、新たな門出を心からお祝い致します。



納めさせて頂いた家具は、また後日紹介します。