2012年10月27日土曜日

電話、FAX不通!

明日から本格的に工場の引越しを。

しかし、通信回線の移設の手続きを忘れてしまって、しばらく工場の電話、FAXが通信不通になりますのでご注意ください。

ご連絡は携帯電話やメールでお願いします。

工事は11月5日なので、おそらく6日には繋がると思います。

よろしくお願いします!

2012年10月25日木曜日

卒業製作

実家に高等技術専門学院の卒業製作作品がある。








2001年、まだ21歳になる前に設計、製作したものだ。
懐かしい。

当時、精一杯やった。
もちろん今思えばもっともっとできたとも思うけど。

籐は、手編みした。
もしかしたら一生に一度しか手編みに挑戦出来ないかもしれないと思い、編み方も研究して。


恩師に言われた講評を覚えている。

「作品のデザインや作りがどうこうより、編みに、挑戦してやり遂げた事が最も評価できる」



最近の旭川の学院の卒業製作に、「挑戦」を感じない事が残念でならない。
まだ高校を出たばかりの若者たちに、自分から挑戦する気持ちを期待するのは難しいかもしれない。
僕がそうだったように、指導員が「挑戦」へと導いてあげてほしい。
挑戦する姿勢が技術を向上させ、新たなデザインや考え方を育て、新たなビジネスのモデルを模索し、そして業界を変革させることに繋がる。



ちなみに、この椅子の編み。
背の長い部分なら、一本を編むのに15分程度かかったのを覚えている。
わずか4本でもう1時間。
天然素材だから材にムラがあって、最後に引っ張ったら切れる事が何度も。
そしたらその籐を抜いてやり直し。とっさの怒りでアパートの壁を破壊したのを覚えている。

提出期限が決まっていて、業界に入る前にもはや完全に徹夜した。
飯も食わずに一気にやるから、ラブサイケデリコのファーストアルバムが連続で15周くらいして。
今でも収録曲を聞くと具合が悪くなる。


思い出のあの頃が、もう10年以上も前だなんて。
あれから楽だった記憶は全くない。

しかし確実に経年変化し、独特のツヤのでた肘の部分を見ると、まるで自分の歩みを見ているようで感慨深い。

引っ越しのお手伝い

今週末、27日28日に工場の引っ越しをします!






床面積60坪程度の現工場から、すぐ隣の80坪×2階、駐車スペース6台分くらいに引っ越しを。

資材やらなんやらで絶望的な物量が。
皆様の助けが必要です!少しでもいいので助けて下さい!!


あわせて見習いなど一緒に働く仲間も募集中、声をかけてください。

2012年10月23日火曜日

帰旭しました

旭川に帰った。

本当に忙しかった。
しかし沢山の人に会えた。

スケジュールを合わせて打ち合わせをさせて頂いた皆様、ありがとうございました。
とても暖かく迎えて頂いた。

正直、強い人見知りということもあってとても緊張する。
しかし、最初に顔を合わせた時のお客さんの表情、雰囲気が笑顔で柔らかくて。
暖かく迎え入れてもらえたと感じた時、安心感はなんと表現したらいいのか。

僕のお客さんは、本当にうれしい事に皆さまがそうなのだ。


そしてそのあとの打ち合わせは決まって楽しい。
お話をさせて頂きながらも、ついついご自宅の室内を見渡してしまう。

どうしても高価になってしまう家具を検討してくれる方々だから当然かもしれないけど、インテリアへの関心が高く、キレイな室内であることがほとんど。

これから製作する家具も、丁寧に大切に使ってもらえるなと。いい家にもらわれていくんだなと思える。

工業化の進んだ現代ではなかなか体験できないこと。
作り手と使い手が関係を築いてから、ものを作るということ。
製作に気持ちが入るし、愛着を持って使ってもらえると思う。



工場移転もあって慌ただしいが、通常業務に励もうと思う。






余談。
僕は読書が大好きで。

今回の出張では4冊近くを読破。
普段ゆっくり読書の時間を取れないので、飛行機や電車での時間が楽しみだったりする。

旭川ー東京 間の飛行時間くらいなら一切の休み無く読み続ける。
かつてドイツに視察しに行った時は、10数時間の飛行時間中、食事以外は30分程度の休憩しかせずに読書を。同行者に呆れられた。

読書は、頭を開いて光を射す作業に思えたり。
または心を深く沈めて悩み込ませたり。

心を揺さぶって感受性を磨くことは、ものづくりにも反映されると思っている。

2012年10月17日水曜日

ペンキ塗り

ようやく新工場に手入れを。

床のペンキ塗り。
就職以来、勤め時代も独立後もコンクリの床しか知らない。



工場の床を青に。
なんて可愛らしい、プールみたい。


毎日の掃除が少しでも楽になればと。
毎日すこしでも気持ちよく仕事ができるようにと。


結局、Bacana原くんと二人で。しかも3回塗り。
実はこの前に下地も補修していて。大きな穴やひび割れを埋めて。

補修材の密着が良くなるように、全体をエアで飛ばして掃除機で吸って。
水をバケツにくんで何往復も、床全部を洗って。
補修材をなんと30キロ、ちょこちょこなれない鏝で。
そしてまた盛り上がった補修部分をグラインダで平らにならして。
粉だらけを再び掃除機で丁寧に吸って。

そしてようやくペンキ塗り、3回。

塗料と自分たちの労力考えたら大変な金額だ。

でも大家さんも喜んでくれてると思う。
僕らが本気で、そして物件も大事にして、しっかりと事業を継続する気合いも伝わっていると思う。




別に塗らないでもいいとか、そんなに手をかけたってとか言われるけど。
とにかくムダであろうがうまくいこうが、全力でやれることをやりきりたいのだ。


ものづくりはいつだってキリがない。完璧なんてありえない。
どこかで妥協する、もういいやって。そう思った時点でその仕事は終わる。
その地点はその人次第。
すぐに、「もう出来た完璧だ」って思ったら技術は伸びない。

僕と原くんは、その地点が似てると思う。
なかなか納得しない、しつこい。



さてさて、今月中に引っ越しを完了させなきゃいけないのだけど、まだ床しか触ってない。

これから電気工事とトイレの設置工事、そして機械類の移動などなど。


「引っ越すなんて、儲かってるんだねー。」
なんて言われたりするけど。

バカ言うな、儲かってないから引っ越すんだ。


現状維持は長い目で見れば必ず沈んでいく。
最大のリスクは自分自身が歳をとること。
若さは消費期限のある強力な武器だ。


不安や恐れは忍び寄るように湧き出るようにまとわりついてくる。


だけど大丈夫、自分にもお客さんにも偽ることなく精一杯ものづくりを続けていけると確信している。
全てを乗り越えていく力は、地道にしっかりと家具作りを継続することだと知っているからだ。






明日から22日まで出張します。
地元茅ケ崎に滞在しますので、工場を留守にします。


明日は札幌の納品2件打ち合わせ1件、そのあと旭川空港から羽田へ。
間に合うか?!






2012年10月11日木曜日

ダイニングテーブル ”THREE” イタヤカエデ 抽斗付き

好評を頂いて何度も製作させてもらっているダイニングテーブル”THREE”。

それの、イタヤカエデ(天板のみ、脚部などはハードメープル)、引き出しをオプションで。














天板はイタヤカエデ。
誰が見たって素晴らしいと思うだろう美しい仕上がり。
引き手は特注で作ってもらっているオリジナルの真鍮引き手。
デスクとしても使いたいとのご要望で、片方の引き出しはA4用紙と筆記用具が納まるように、もう片方はカトラリー等を入れるように。
底板のみ、当たりを柔らかくするために桐を。


三角を成す幕板の関係で、天板幅が1500以上からでないと引き出しは付けられない。


自分でも見とれる出来栄えだ。

2012年10月9日火曜日

イタヤのTHREE

イタヤカエデでダイニングテーブル ”THREE”を製作、塗装中。


地元の職人に作ってもらうのだから、地元の材をどうしても使いたいとのご要望で。

イタヤは僕も好きな材だが、独立当初は入手できずに苦い思いをした記憶がある。

今も取扱している材木屋さんは少ないが、今では数社の材木屋さんと取引させてもらっているのであちこちに問い合わせて、結局その会社もよそから取り寄せてもらう形で天板一枚分を分けてもらった。


自分でデザインしたテーブルだが、いつもと違う材で製作させてもらう時は少しワクワクする。



しかしオイルを塗った直後のイタヤの天板、素晴らしい。

今回はさらに引き出しも付けて欲しいとのことなので、それも新たな試み、組み立てが楽しみだ。

2012年10月7日日曜日

1800 キャビネット

幅1800のキャビネットを製作し、納品した。










扉はツキ板をランダム貼りで、目を通して。
同じ木目を規則正しく貼るのもキレイだけど、あえて無垢の板を矧いだようなイレギュラーなものに。

一見、何でもない普通のキャビネットだが。
チョウバンやキャッチ、引き手、扉の納まり、面の取り方、塗装、など細部にこだわりがぎっしりと。


引き手は特注で作ってもらっている真鍮、無塗装。


家具屋なら多くが嫌がるだろう加工と納まりの数々。


いいものになったと思う。



2012年10月2日火曜日

上京

帰省を兼ねて、東京方面に行きます。

10月19、20、21日でスケジュールが合えば、オーダー家具の提案にご自宅まで伺います。
産地旭川の、実際に製作する職人本人と直接打ち合わせが出来るこの機会をぜひ。

お部屋の中で一緒にスケールで測りながら、ご希望を聞き、提案していきます。
扉にするか、引き戸にするか、引き出しは何杯にしようか。

売っている家具に合わせて暮らすのではなく、住まいに合わせて家具を設えるということ。

ご連絡ください。





さて、もういつの間にか10月。今年ももうわずか3カ月。
10日ほど前までは30度なんて言っていたのに、もうそろそろ雪の心配を。

今月は工場の引っ越しが。
行政からの依頼で関わっているプロジェクトも2件、今年中にはとの事で。
沢山の方々から依頼して頂いている品々。

スピード上げてがんばろう。




見習い募集しようと思います。
後日また掲載します。