2012年9月30日日曜日

新作チェア スケールモデル

ノイローゼになるくらい迷い、悩んだ新作チェアのスケールモデル。


依頼して頂いたお客さんにやっと提案できた。
概ねOKを頂いた。若干の寸法の調整の打ち合わせを後日する。

新規オープンのオーベルジュの為と、オリジナルチェアの開発を兼ねさせて頂いている。
通常であればかなりの数の椅子の製作でなければ、新規デザインは難しい。大変な高額になってしまうのだ。
しかし、売れるかどうかもわからないものを新規にデザインして製品化することは、零細メーカーにとってはあまりに負担が大きい。

お互いに協力しあってのモノづくりである。


しかしここまで、本当に苦しかった。
寝ても起きても、絶えず頭を悩ませた。
何度も方向転換した。
悩んで。不安で。お客さんを満足させられるか、いや、まず自分を納得させられるか。

重厚なイメージではなく、洗練された感じに。
ポップにならないように、カフェっぽくならないように。
和食や中華ではなく、イタリアンに合うか。
座り心地はもちろん、給仕や掃除など、座る以外の使い勝手も良いように。
上品な、品格のある雰囲気にしよう。
そして自分らしく、いや、自分で本当に「作りたい」と思うものになるように。


モデル製作も含めて、ここまでかけた時間は莫大だ。単純に時間を金額に計算したら恐ろしい事になる。

しかし、僕にとっては、作る家具で自己表現をしている。
家具に妥協することは自分の人生に妥協すること。
未熟で稚拙だとしても、自分のその時点での最大限、精一杯をして生きていきたい。

まだまだ完成形ではない。よりよいモノにするため努力したい。


それにしても、実際の製作も苦労しそうだ。

2012年9月25日火曜日

引っ越し

急遽、工場を引っ越しすることになった。
もちろんBACANAさんと一緒に。

新工場。


80坪、このまま2階もあるから延べ床160坪。車も5台くらいは停められそう。

実は、今の工場のまさに隣。


さて、少し前から手狭に感じていて、人員増強もしにくいし、なかなか次の一手を打てないでいた。
新たに独立する仲間と3人でシェアも検討して何件か物件を見たり。
もう声を上げようと、業界の方々にもいいところないかと話をして。

そしたら、うちにおいでと声をかけてくれた会社さんが数社。
こういうところが旭川の本当にいいところ。有難いことで、感謝。

ただ、あまり東川や東神楽には行きたくなくて、市内でも自宅から近いし街中の東光、豊岡地区を希望していて。

今の工場の大家さんも業界人だから、どっかから僕らが移ろうとしてるって噂が入るかもなと思い、それならもう正直に打ち明けようかと言ったまさに翌日。

大家さんがぷらっと来て
「おい、隣が空くけど移らんか」

奇跡だと思った。このタイミングでとは!

大家さんが一緒なので、敷金や仲介料もかからない。大家さんはとても良く面倒を見てくれていて、僕の大好きな業界の昔話も聞かせてくれる。
また、ここは近隣住民とのトラブルも無い。


ほぼ即決で、移ることに。


しかし、なんだろう。
なんだか、自分で決めている訳ではないようだ。導かれているかのよう。
旭川に来たのも、前の会社に入ったのも、そして辞めたのも。独立したのも。

自分で決めたというよりは、周りの環境とかで、まるで自然に流されるように進んできた。

だから今回も、その流れに乗るべきだと感じたんだ。



それにしても。
とても急で。話をもらってわずか3週間後には引っ越ししてほしいとの条件。

引っ越しの為の費用の見積もりなんて一つも集まる前で。

そもそもの自分の仕事も忙しいのに、毎日各業者と打ち合わせ。
Bacana原くんとも何度も会議。

銀行に資金調達に走ったり。



そして思ったよりも引っ越し費用がかかる事がわかってきて。
機械の引っ越し費用はもちろん、工場の電気工事、トイレ新設、暖房の設置などなどかなりの金額になりそう。
家賃自体も倍増。


正直、資金に全く余裕のない僕ら、綱渡りみたいなもの。
明確に勝負どころだ。
大変な決断と、今後に向けた覚悟がある。

ゾクっとするような、肩がすくむような不安や恐怖も感じるけど。プレッシャーがずんずんかかるけど。
それでも僕らはやり抜けると信じている。楽しめると確信している。


僕もいよいよ、スタッフ採用を検討する。
チームになって、まさに火の玉のようになって思いっきり仕事をしたい。



2012年9月18日火曜日

絵本

友人がとうとう絵本作家デビューした。
 

 

http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=22891


千葉章弘さん。
旭川の家具の学校、高等技術専門学院の同期。しかも、同郷(隣町だけど)。

旭川の木工メーカーに8年勤めて。
絵本描くって聞いた時は、正直大丈夫かなと思ったものだけど。

出版まで4年もかかったそう。

木工でもなんでも、一番大事でそして難しい事は、情熱を持って続けること。
そんなことを改めて教わった気がする。


本は、旭川空港にAIRDOで。内容もかなりマニアック。千葉さんらしい。
福音館からの出版なんて。


旭川での一番古い仲間の一人で、ずっと苦労して頑張っているのを見てきただけに、僕もとても嬉しい。

素晴らしい絵本なので、ぜひ多くの人に見てもらいたいと思う。





さて、僕の体調は週を越えてようやく回復してきた。
今週末には北見方面に納品。

北見方面で家具のご相談のある方はぜひお声をおかけください。

月末には江別に納品予定。

新作のチェアも、鋭意進行中。


そして改めて報告しますが、工場移転します。
事業を拡大すべく、気合いを入れて。
それに合わせてほぞ取りなどの機械も検討中。情報求む。
いよいよ人員も増やしたい構え。


頭も体も全力疾走です。

2012年9月14日金曜日

「あさひばし」の表紙

旭川市の広報「あさひばし」の表紙に掲載されました。



記事も掲載されています。
旭川市の全世帯に配布のはずです。

ぜひご覧ください。



旭川で家具作りをしたい。そしてできるだけ地元旭川にむけて家具製作をしたいと思っているだけに、まるで旭川市に公認で応援してもらっているようでとても嬉しい。

そして、旭川家具に恥じないような製品作りを続けなければと気持ちも入る。





ところで、実は。
先日の家具の日フェアの二日目の早朝から発熱。咳も鼻水も出ないことから、熱を押して会場へ。
なんとか一日頑張ったものの、帰宅と同時にダウン。

そのまま体調を崩し、一日は自宅で療養したものの治らず、工場に出てもすぐに座り込んでしまう有様が続き。
今日金曜になってようやく動けるようになってきた。

さあ、遅れている分を取り戻すべく頑張らないとね。

2012年9月12日水曜日

家具の日フェア終了

家具の日フェアの二日間は無事に終了した。

日曜日は大雨だったにも関わらず、二日間で本当に沢山のお客さんにお越し頂いた。
僕がお話させていただいたなかでも、札幌や紋別、帯広、などなど道内各所からも遠路お越しいただいた方も多数で。

本当にありがとうございます。





奥は今回初参加で、札幌のKANTO
KANTOさんとは旭川の訓練校の入れ違いだけど、もう10年共に家具に夢見てきた盟友。旭川のメーカーで8年ほど修行の後、僕と同じころに独立したのだ。

僕のほうも旭川家具組合に加盟していないのだが、これだけのスペースを頂いた。

僕は独立してからも、いや独立以前の勤めていたころ、学生の頃からずっと、そしてKANTOのようにたとえ旭川を離れても、旭川の家具業界は必ず暖かく応援してくれる。

そして先輩経営者たちも、ちょっとした時間を見つけては惜しみなく経験談を交えてご指導していただける。

お越しいただいたお客さんには当然ながら、旭川家具の皆様にも本当に感謝致します。


とにかく頑張ることが恩返しだと思う。





2012年9月5日水曜日

旭川家具の日フェア



家具センターで、一年を通して一番大きな一般向けのセールがあります。

GAUZY CALM WORKSも常設展示中。
僕も二日間ブースにいます。

今回は新作のソファと、好評だった丸のローテーブルを新たに出品します。

ぜひお越しください。

2012年9月1日土曜日

椅子設計中

新規オープンのオーベルジュの為のチェアの設計を。


苦戦中。もう何日も悩みながら、。

今までの自分らしさと、やってみたいこと、そしてなによりお客さんに喜んでもらえるように。

精一杯取り組みたい。