2010年12月30日木曜日

仕事納め

昨日大掃除と、勢いで工場のレイアウトを変更した。


Bacana原氏と二人で、機械の移動は大変だった。
以前勤めていたときは、5,6人でそれなりに動かせたものだけど、さすがに二人ではキツかった。

バリで片側持ち上げて、水道管に載せて転がして、、、。

機械を片側に集めて、仕上げ組み立てスペースを大きく取った。

来年からの仕事が楽しみだ。



そして大掃除。

もう家具屋というのは、埃がすごくて。エアで落とすんだけど、視界が利かなくなるくらいに舞う。
粉塵爆発しないかと心配になるくらい。

でも今年は、富士原商店おススメのマスクを装着していたからだいぶ楽だった。
例年は鼻の中が真っ黒で、鼻水と混ざってパテみたくなるのだ。



昼飯をくいにソバ屋で1時間以上待たされたりなんだりもあったが、無事に工場もキレイになった。



思えばあっという間の1年だった。
2010年の初めはまだ学生で。
3月に、ゆっくり準備しながら始めようと思っていたのが、挨拶に行ったその先で仕事を任せてもらって早くも徹夜状態に。
初めての事づくしで、オロオロしたり。
なんだかもう懐かしいな。

本当に沢山の人たちの助けでここまで来れた。
妻、親、家族、仲間。業者の方々、そして同業の先輩たち。

旭川で独立できて本当によかったと思う。温かく守られて、精一杯家具作りをすることができた。

今後も全力で、旭川で良い家具を作り続けていくことが、僕にできる最高の恩返しであるはずだ。


来年はもっともっと、がんばろう。

走って走って、そしていつか必ず飛ぶ!!

2010年12月29日水曜日

AVボード

今年最後の出荷。


小振りのAVボード。幅は1000ミリ。


真ん中は扉。DVDプレーヤーなどを入れる。そのため配線しやすいように、バック板は入れていない。
左右は引き出し。こちらはA4のファイルを収納したいとの要望だった。



引き手。直線的な家具だから、引き手もそれにあわせて。


側板と天板の接合が特徴的。45度でカットして接合したため、それぞれの部材の厚みが現れない。しかし、角をとがらせないように2ミリくらいの丸い面をとるため、棒を入れてある。


最初は脚をつけたいとの希望だったが、天板の高さと、収納物とのかかわりで断念。しかし、浮いた感じに見せるために、20ミリ程度の台輪を下がり気味に付け、箱の下に影が回るようにした。


小振りでシンプルになるため、ナラの板目で少し縞の濃い、個性の強いツキ板を張ってもらった。


この製品の出荷が、今年最後となった。

2010年12月28日火曜日

小学生が見学に

僕らの強力な助っ人 OT氏の甥っこ小学生が見学に来た。

ついでに鉋の体験も。

彼は小学6年生で、将来はものづくりの仕事、伯父さんみたいな家具屋にも興味があるとのこと。

若者たちが集まるようでないと、この業界にも未来は無い。
僕がすべきことの大きな一つは、後に続く者たちを導くことだと思っている。


彼が勤勉に、ものづくりに向かってくれることを願う。

2010年12月26日日曜日

青森 AVボード

青森の友人からオーダーしてもらっていた、小振りのAVボード。
クリスマスには間に合わなかったけど、年内には届けてあげたいから日曜日にも家具作り。


左右は引き出し、中央は棚板が。配線しやすいように中央はバック板は無し。


加工が終わったので塗装。
いつものオイルフィニッシュ。僕が使うのはリボス。でもオスモが主流なのかな?学生のときの卒業製作はオスモを使ったけど。今は、オスモの匂いが好みじゃなくてリボスを使っている。
ただ匂いだけなら、プラネットカラーっていうのが最高。なんか針葉樹の匂いがして、心地よい。メンテナンスについてお客さんに提案しにくくて、今はまだ商品には使っていない。

これで一万円くらい。あっという間に無くなる。


まだ無塗装。

オイルを塗ると濡れ色になって木目が浮き出る。美しい。この瞬間がたまらない。
今度、希望するお客さんには自分で塗ってもらおうかな。この快感を味わってもらいたい。


しばらく置いてからからぶき。明日中塗り、明後日ワックスで仕上げて引き出しや扉を仕込んで出荷の予定。
宅配にお願いするけど、彼らは年末もやってるはず。

2010年12月24日金曜日

嵐が去って

この数日間くらいはキツかった。

その成果。


この壁面はBacanaさんのヘルプ。
沢山の仲間に助けてもらって、加工は2日くらいで。

工場に3連泊。

苦しくも楽しい数日間だった。

2010年12月20日月曜日

合宿

合宿状態のこの数日。

事務所に布団。とにかくやるしかない。


昨日、今日、明日。3連泊になる感じ。
連休前などはよく、あちこちから仕事が殺到するため、ありがたいことに激務となる。


さあ、がんばろう!

2010年12月18日土曜日

来客

今日は東京から、前の会社のときからお世話になっているデザイナーの清水徹さんが訪ねてきてくれた。彼はモノクラフトという家具ブランドも持っている。

僕はずっと、彼のファンだった。
また一緒に仕事ができるかもしれない。楽しみだ。


そして旭川家具を販売してくれているネットショップのMUKU工房さんも訪ねてきてくれた。MUKU工房さんのホームページはコンテンツが充実していて、よく参考にさせてもらっていた。
なにより、取り扱商品のメーカーも公開していて、旭川の家具のPRに努めている。旭川家具への愛を感じていて、僕はひそかに感謝していた。

いつか出向いて行って挨拶させてもらいたいと思っていたのだが。

聞けば、この前仕事を依頼してくれた会社の社長や、創業塾でお世話になった税理士さんが紹介してくれていたのだそう。

知らないところでまでも、沢山の人たちにお世話になっていると実感。とにかく感謝。

とにかくがんばって、旭川で良いものを作り続ける事が恩返しだと気合いがはいる!

2010年12月17日金曜日

アイロン

ところで。

家具屋の工場には、どこの会社でもアイロンを使う。

加工途中などでどうしても木材にへこみ傷などをつけてしまう。

しかし、そのへこみに水をつけてアイロンでふかせば、少しくらいのへこみならば復元するのだ。


作業するBacana原氏。

ストロークサンダで、無垢材を仕上げているところ。
傍らには、やはりアイロンが。


ただ、木材の繊維を直角にカットしてしまうような傷は、もう戻らない。気をつけて!

2010年12月15日水曜日

飛び込み

急きょ、仕事が飛び込んでくることもある。

昨日の夜に話があって。
今日の朝に資材が届いて。だいぶ加工してくれてある。
次の日の朝に引き取りにくるという。


そんな仕事。
任せてもらえるなんてありがたいこと。

いろいろあって、オールナイトになっちゃったけど。


いつか自分でもこんな感じの、設計からやりたいな。
高級感ある。

こんな品物を作らせてもらえるような営業力も身につけなければ。

2010年12月13日月曜日

フラッシュ

よその会社から依頼された品物の製作。
任せてもらえることに感謝です。

その準備。



合板の下地を組んだところ。
フラッシュと言う。中空芯合板といった方がわかりやすいか。

フラッシュは安モノという印象があるかもしれないが。
狂いが少なく、なにより軽いという利点があるのだ。

それに特注でフラッシュって、手間かかって大変なのだ。
一枚一枚形が違うし、加工するところには芯を入れておかないとだめで、これが案外間違いやすい。
また、形が違うから重ねてプレスできない。てことは、一枚一枚のり塗って締めて、乾くまで待ってなきゃならないのだ。


さあ、ベニヤも切ったし、明日からは合間合間で合板だ。

2010年12月12日日曜日

チェリー チェスト

旭川のO邸に納めさせていただくチェリーのチェストが完成した。


塗装はオイルフィニッシュなのだが、2回塗って最後にワックスを塗る。その間に12時間以上時間を取るので、だいたい3日間は時間が必要なのだ。

塗装が終わったら金具付け。


引き出しと本体にスライドレールを取り付け、それに合わせて前板を付けていく。前板には先に引き手をつけておいてと。

前板は隙間をそれぞれ合わせたりと、なんだかんだ時間がかかってしまうもの。


そして完成。


奇抜なことは何もしていないけど、確実に使いやすい。

「普通でちょうどよい」とは建築家の中村 好文の書にあった言葉。


さあ、お客さんに届けよう!!

2010年12月9日木曜日

HELP

今朝工場に行ったら、もうBacana原くんが作業をしていて。ストーブに薪をいれようとしたら、もうずいぶん燃えた薪がはいっていて。

「今日寝た?」

と聞けば

「いや」

と。「手伝う?」

と聞けば

「お願い」

と。ということで今日は急きょHELPに入った。僕の作業は明日から継続。

それにしても、僕のシェアメイトは根性あるなぁ。金曜に徹夜したばっかりなのに。

2010年12月8日水曜日

引き手

旭川のO邸チェストの、引き手の製作。

加工するだけはすぐに終わるのだが。

引き出しの前板からひっぱるねじのメスの埋め込み。
油断すると割れてしまう。

これを埋め込む。引き出し10ハイぶんで引き手20個、このオニメ40個。


そしてこれから仕上げ。
全ての面をサンダがけ。




そして手仕上げ。


全ての角を、触った時に痛くないように丸める。簡単な作業だけど、綺麗に真っ直ぐ丸めるには気遣いが必要。気持ち入ってないヤツがやると端のほうがすぐつぶれた感じになってしまう。



そして完成した引き手。

シンプルで簡単に見えるけれど、手間がかかっているのだ。

ちなみに、この後塗装でオイルを塗る。
40個にオイルをぬり、しっかり拭きあげる。僕のオイルの塗装工程は、2回塗りで最後にワックス。
その間に毛羽取りの研磨を1回づつ。

「気持ち」がないとそんなにやれないし、それだけやるから「気持ち」が入る。


僕の作ったものが良いものになるのは当たり前なのだ。

2010年12月6日月曜日

AVボード

AVボードの依頼をしてもらった。
小振りのタイプ。

青森と遠隔地からの依頼のため、FAXと電話でのやりとり。


まずFAXで大体の希望を聞かせてもらう。寸法的な事の解決に苦労する。方眼紙にざっと書いていき、入れたいものが入るように、DVDやCDが少しでも多く入るように。

話をもらってから、徹夜仕事があったりで時間がたってしまっている。申し訳ないです。

2010年12月4日土曜日

激闘、そして保育園に納品

この数日間は激闘で、昨日からはオールナイトでぎりぎりフィニィッシュした。

ファクトリーメイトのBacanaさんが、さすが忙しく仕事の依頼があり、そのヘルプをさせてもらった。

そのまえ2,3日は日付が変わる頃には帰ろうと話していたが、納期前日はそうもいかない。しかも思いのほか時間がかかることがわかって、ホントに申し訳ないけども仲間にも助けてもらって、なんとか納めることができた。


そして、夕方には保育園にハンガーラックを納めさせてもらってきた。
ぼくの子どもたちもお世話になっている「おひさま保育園http://www.ohisama-hoikuen.com/」。

今年の春にオープンしたばかりの新しい保育園だが、園長先生やスタッフの人柄は素晴らしく、ひどい人見知りなうちの子どもたちが、毎朝嫌がることもなくニコニコと車に乗り込んで保育園に向かう姿からも、本当に信頼している保育園だ。

そして絵本が沢山あったり、おもちゃや什器などの家具も、子どもが触るものは木にしてあげたいという園長先生。食育や木育への取り組み、保育園の運営に関する考え方は、ものづくりをする僕にとっても共通するところがとても多い。

おひさま保育園には、以前にもシェルフやテーブルなどを納入させてもらっている。
地元の子どもたちに、僕が作った家具に触れ、使う機会をつくってくれたことに感謝しています。

2010年12月2日木曜日

神居小学校 講義 2日目

今日も小学校へ。



子どもたちは、意外なほど熱心。
スライドで見せた加工工程の写真で、使っている機械の名前をその都度聞きたがったり、道具などはどこで買えるのかが気になったり。


やはり、みんなものつくりは好きなんだ。

子どもたちは、みんなとてもかわいくて、目をキラキラと、まさに輝かせていた。

いつか、この子たちのなかから、僕らの業界に入って一緒に仕事するなんてことを想像したら、なんだかワクワクしてしまった。


先生って、やりがいのある仕事だなと思った。



こんな経験をさせてもらった神居小学校と子どもたちに感謝。
また、僕たちにこんな企画を持ちかけてくれた、以前虫カゴを発注してくれた僕のスノボ友人の先生には、特別に感謝です!

2010年12月1日水曜日

神居小学校 講義

小学校へ行って教えてきた。
椅子の加工工程のスライドと、簡単な鍋敷きの組み立てと仕上げの実習の。

子どもたちは、みんな挨拶も良くできて,元気いっぱい。素直でかわいくて。


この子たちの将来に、もしかしたら何か影響するかもしれないね。
そして、旭川家具を大躍進させるような大人物になるかもしれない。


ものづくり、特に木材を使ったものづくり、家具作りが本当に面白いこと、木材は触った感じが心地よい素晴らしい素材だということ、こんな産業が根付いている旭川はとても素晴らしいこと、などが伝わっていればいいな。


明日、もう一組教える。



写真はブログに載せてもいいのか明日は聞いてみよう。